妖怪大百科
「妖怪」とは一体何であるかと考えるとき、一言では言い表せない。妖怪の定義については専門家でも明確な定義を示すことが難しく、あいまいにせざるをえないのは
人間の理解を超えたもので、現段階の科学では証明できないものも数多く存在するからだ。
またそう言った意味では「神」や「幽霊」「化け物」なども同等のことが言えるが、これらの存在が「妖怪」の定義を不安定なものにしていることも事実である。
妖怪の多くは、まじめな信仰の対象であった神霊が零落して、その畏怖の念だけが残ったものといわれていることからも「妖怪」を定義づけるためには、この点を明らかにする必要があるように思われる。
「妖怪」がどのような性格を持つもので、人々の精神構造上にどのような影響を及ぼしどのような世界観を作り上げることになったかを研究する学問は「妖怪学」と呼ばれる。
その「妖怪学」は、あまりにも難問すぎたので敬遠されたのか、それとも取るに足らないものとして無視されてきたのか定かではないが、これまで民俗学や歴史学の領域において中心的テーマとはなりえず、
体系的な研究は皆無に等しいとされている。しかし、「妖怪」の定義に関しては語られることも多いようである。その中の
一つは現実世界において妖怪現象、妖怪存在を信じている人々の語る妖怪に関する研究であり、もう一つは文学や芸能絵画などに演じられ、描かれる、フィクションと しての「妖怪」についての研究である。
だが、やっかいなことにこの2つの領域はたがいに影響関係にあり、現実世界で語られている妖怪をめぐる話しの多くが、こうした研究領域つまりフィクションとノンフィクションの境界からたちあらわれているということだろう。
「妖怪」の定義は時代、環境、発生原因、資料によって千差万別で一つの系統で把握する事は出来ません。民俗学的な禁忌、解明出来ない自然現象や社会現象、中央集権的な立場からの他方の異人化、差別観、宗教観、等々、様々な系列があるわけです。
これらの中の様々な種類の妖怪のどの系統のものを捉えての発言なのかによる、という事なのです。
- 後追い小僧
- 神奈川県丹沢地方東部に伝わる妖怪。山霊(山の神霊)の一種との説もある。
- 油赤子
- 江戸中期の浮世絵師・鳥山石燕による妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある日本の妖怪。
- イジコ
- 日本の津軽地方を中心とした青森県全域に伝わる妖怪。
- 磯女
- 九州各地に広くに伝わる女の妖怪。その名が示すように、沿岸地方に現れるという。
- いそがし
- 尾田淑による妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にある日本の妖怪。
- 隠神刑部または刑部狸
- 伊予国に伝わる化け狸の総大将。日本三大狸話の一つに数えられる『松山騒動八百八狸物語』で知られる。
- コシンプ、コシュンプ
- アイヌ民話に伝わる精霊。
- 歌い骸骨
- 鹿児島県甑島、新潟県南蒲原郡田上町に伝わる怪談。19世紀初頭に書かれた『黒甜瑣語』という書物にも非常に良く似た話が記されている。
- 後神
- 鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』などにある日本の妖怪。
- 飛縁魔または縁障女
- 江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある日本の妖怪。
- 苧うに
- 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』で描かれている日本の妖怪。
- 大かむろまたはおっかむろ
- 水木しげるの著書にある日本の妖怪。
- 大猫
- 日本に伝わる巨大猫の怪異。江戸時代の江戸麻布の瓦版に記録があるほか、同時代の随筆集『新著聞集』などにも記述がある。
- 和尚魚
- 江戸時代の百科辞典『和漢三才図会』にある海の妖怪で、海坊主の一種。
- 覚
- 飛騨や美濃(現在の岐阜県)の山奥に住むと言われている妖怪。人の心を見透かす妖怪として知られる。
- 貝児
- 鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪。貝桶の付喪神。
- からかさ小僧
- 古い傘が変化した妖怪。「から傘おばけ」「傘おばけ」「傘化け」などとも呼ばれる。
- 桂男
- 日本の妖怪の一種。月の住人。和歌山県東牟婁郡下里村(現・那智勝浦町)に伝わっている。
- 亀姫
- 福島県猪苗代町の猪苗代城(亀ヶ城)に住みついていたとされる妖怪。江戸時代中期の奇談集『老媼茶話』に名が見られる。
- 木心坊
- 肥後国(現・熊本県)に伝わる妖怪。ツバキの木を材料にしてすりこぎを作ると、ツバキの木が変化して生まれるといわれる。
- 首かじり
- 一種の女の霊で、毎晩毎晩、墓場に現れては土に埋まっている死体の首をかじるとされる日本の妖怪。
- 黒手
- 能登(現在の石川県)戸板村に現れたとされる妖怪。
- 子泣き爺、児啼爺
- 徳島県山間部に伝わる妖怪。
- 古籠火
- 鳥山石燕の『百器徒然袋』にある妖怪。石灯籠が鬼火のような火の妖怪になったものとされる。
- 栄螺鬼
- 鳥山石燕による妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪の一つで、サザエの妖怪。
- 三吉鬼
- 秋田県に伝わる正体不明の妖怪。江戸時代の女流文学者・只野真葛の著書『むかしばなし』に記述がある。
- 次第高
- 中国地方に伝わる妖怪。
- 鉦五郎
- 鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪の一つで、鉦鼓(銅製の打楽器)の妖怪。
- 白溶裔、白容裔、白うねり
- 鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪で、付喪神の一種。
- 砂かけ婆
- 奈良県や兵庫県に伝わる妖怪。人に砂を振りかける妖怪といわれる。
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